「流星ワゴン」を読みました。
流星ワゴン
ドラマ化されて、今、テレビで放映されているんですね。
わたしは、ドラマをまだ見ていないのですが、
岡山出身のわたしとしては、チュウさんの岡山弁が気になります。
岡山のご出身である重松さんが書かれているので、
小説でのチュウさんのそれはもう、ものすごく立派な岡山弁です。
これをドラマでしゃべる?うわー、大変だろうなぁと思いました。
さて、小説です。
さすが、重松さん。
読み終わって、最初に思った感想です。
わたしの持っている重松さんのイメージは、
家族もの、その中でも中年の男性が出てくる家族ものが多いというものです。
女性の心理を描いた小説って、男性には理解しにくい部分があると思うんです。
じゃあ反対に、男性の心理を描いたものの場合、女性はどう思うか?
わたしは、思うのです。
そういう小説を読んだとき、男性の心理が理解できない部分はあるけど、
(そうか、男性ってそうなんだ)と男性を理解したくなるというか
男性に対して優しい気持ちになるのではないか、と。
この本の解説は、斎藤美奈子さんが書かれています。
その中にこのようなことが書かれています。
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私は父にも息子にもなったことがないから、「『流星ワゴン』は
涙なしには読めないよ」と洟(はな)をすする世のパパたちの
気持ちが完全に理解できるとはいえない(ごめんね)。
でも、現実にもこういう父子が多いだろうなとは想像がつく。
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わたしがこの本を初めて知ったのは、ずいぶんと前のことですが、
テレビの情報番組で紹介されているのを見たときです。
岡山出身のアナウンサーさんが、岡山弁のことにもふれながら紹介していました。
そして「泣ける」と何度もおっしゃっていたのです。
この「泣ける」とか「涙が出る」という感想を持つ方は、
たぶん、男性が多いのではないでしょうか。
女性の場合は、解説を書かれた斎藤さん同様に、
「泣ける男性」の気持ちとは少し違う感想を持つように思います。
失敗したかもしれない過去。
取り戻すことができたらいいな。
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